ファイルサーバーをNASで構築
QNAP の NAS(ネットワーク接続ストレージ)をファイルサーバーとして使っています。
家庭内LANなど同じネットワークに接続していれば、PCやタブレット、スマホなどからNASに保存しているデジカメ写真やpdfファイル、MP3などの音楽ファイルなどを共有できます。とても便利!
データのバックアップを取りましょう
使っているNASはQNAP Systems, Inc. 製のTS-110というモデル。2009年に発売され、個人用として2010年に購入し4年経った現在も現役です。
購入当時は使いづらい点も多かったのですが、現在のファームウェアは良くできていて分かりやすく使いやすいインターフェースに進化しています。
古いモデルだからと切り捨てずに、ファームウェアのバージョンアップで改善してくれるQNAPの姿勢は素晴らしいです。
そのTS-110、内蔵ハードディスク2TBで使い続けてきたのですがそろそろ手狭になったため、Western DigitalのRed 3TB (SATA3.0 WD30EFRX)に交換(換装)しました。データシートによるとMaximum Raw Capacity が 3.0TBとなっていたのでこのサイズに。ハードディスクもずいぶんと値段が下がったものですね。
ハードディスクを交換するにあたり、元の2TBに保存されているデータを別のハードディスクにコピーします。TS-110にはUSB端子(USB2.0です。)が付いていて、外部ストレージとして利用できます。
そしてQNAPのBackup Stationというアプリケーションを使えば、最初に設定しておくだけで自動的に内蔵ディスクと外部ストレージ間で内容を同期(同じ状態に)してくれるんです。
そこで今回はバックアップ用にもうひとつWestern Digital Green 3TBのハードディスクを導入して、TS-110に自動でバックアップも取ってもらうようにします。SATA対応のハードディスクケースはお手ごろ価格のUSB3.0対応品にしました。
NASの内蔵ディスク交換手順
- Greenのディスクをハードディスクケースに入れて、外部ストレージとしてTS-110のUSB端子に接続します。
- TS-110の外部ストレージ(Green)をEXT4形式でフォーマットします。
- TS-110の内蔵2TBディスクのデータを外部ストレージ(Green)にコピーします。
- TS-110の電源を切って外部ストレージ(Green)のUSB接続を外し、内蔵2TBディスクをもとの2TB品からWD Red 3TBに換装します。
このとき、TS-110の放熱スリット周辺に埃が付着していたので、きれいに取り去りました。 - TS-110の電源を入れて内蔵 Red 3TBをEXT4形式でフォーマットします。
- 外部ストレージ(Green)をTS-110に再びUSB接続し、外部ストレージ(Green)から内蔵Red 3TBディスクへデータをコピーします。
- QNAPのBackup Stationで内蔵Red 3TBと外部ストレージ(Green)にExternal Backup機能を設定しておきます。
内蔵ディスクと外部ストレージがほぼ同じ内容なので、External Backup機能開始時の処理時間は数分で済みます。
TS-110はもう製造終了していますが、後継機種はUSB3.0対応なのでより使いやすいと思います。
さらに、HDD一台の1Bayモデルと二台の2Bayモデルの値段の差が小さくなっていますので、オンラインRAID容量拡張(NASの電源を切らず、一台を稼動させたままもう一台を交換できる機能)をサポートするTS-220がおすすめかな。
ストレージのバックアップ作業は最初のデータコピーにものすごく時間がかかってしまうので、次に導入するのは2Bayモデルにしようと思います。