Windows7 で Emacs ライクなキーボード入力環境を。
Windows7のPCやAndroid端末でEmacs風のキーボード入力環境* を構築しています。
使っているのはKeyhacというフリーウェアです。
* Emacs風のキーボード入力環境とは、
CtrlキーやAltキーと何か別のキーを同時に押すことで、あるキーを押す代わりの動作を実現します。例えば、Ctrlを押しながらfキーを押す(Ctrl-F) のはカーソル移動キーの右を押す代わりの動作、Ctrlを押しながらbキーを押す(Ctrl-B)のはカーソル移動キーの左を押す代わりの動作など。
でも、カーソルキーを押すだけで済むのでは?
なぜCtrlキーを押しながら別のキーを押さないといけないの?
その疑問にお答えしましょう。
目次
- カーソルキーを使うマイナスポイント
- Windows PCでのEmacs風キーボード入力環境
- Android端末でのEmacs風キーボード入力環境
1. カーソルキーを使うマイナスポイント
カーソル移動キーに限らず、BackspaceキーやDeleteキーなどを使う際に、逐次キーボードのキーの位置を目で確認していませんか?
これによるマイナスポイントは、
- ディスプレイとキーボードに交互に視線を移すことで、目や首が疲れる。
- 手の移動量も大きいので、時間がかかる。手も疲れる。
- 文字入力時にキーボードを見たあと、入力した文字を確認するためにディスプレイを見るので、時間がかかる。
キーボードのホームポジションというのがありますね。
左手の人差し指はFキー、中指はDキー、薬指はSキー、小指はAキー。
右手の人差し指はJキー、中指はKキー、薬指はLキー、小指は;キー。
両手をこの位置においてキーボードを操作すると、慣れればキーボードを見なくても打ちたいキーが打てるようになります。
さらに、Emacs風のキー割り当てをPCに適用すると、カーソル移動やDeleteキー、Backspaceキー、Enterキーの入力もホームポジションで操作できるようになります。
キーボードを見なくてもある程度思い通りに入力できるようになれば目線をディスプレイから外さなくて済むので、入力している文字をリアルタイムに確認し、誤り(タイプミス)が発生したらすぐにその場でCtrl-Hを押して(Backspaceと同じ機能)訂正することができます。
2. Windows PCでのEmacs風キーボード入力環境
Emacs風のキー割り当てができるソフトは、ながらく xkeymacs というものを使っていましたが Chromeなどで操作できなくなってしまったので、今は keyhac というものを使っています。
ChromeブラウザやBecky!など、Emacs風に使えて便利です。ChromeのDeveloper toolsでも使えるので非常に便利!
このあたりの情報はネット検索でも多く出てくると思いますので、調べてみてくださいね。
3. Android端末でのEmacs風キーボード入力環境
スマホやタブレット端末にBluetoothキーボードなどを接続すると、文字入力が格段に快適になりますね。
このBluetoothキーボードなど、外付けしたキーボードをEmacs風に使ってみましょう。
市販されているほとんどのキーボードはAキーの左隣にCapsLockキーが配置されていて、Ctrlキーはいちばん下の段にあります。
Emacs風に使う場合Ctrlキーが最下段では使いづらいので、CapsLockキーと場所を入れ替えようと思います。
Androidには「日本語106/109キーボードレイアウト」という便利なアプリがあります。
- 説明をよく読み、アプリをAndroid端末にインストールして外付けキーボードを接続します。
- Android端末の設定→言語と入力→物理キーボードの接続したキーボードを選択します。
- キーボードレイアウトの選択で使いたいレイアウトを選択します。
たとえば、日本語(Ctrl-CAPS交換)などを選びます。これでCtrlキーとCapsLockキーが入れ替わりました。
そして、キーボードショートカット機能付きアプリをインストールして使います。
たとえばテキストエディタの「Jota Text Editor」など。
設定→ショートカット設定で、
- A 文頭
- B カーソル左
- D 削除
- E 文末
- F カーソル右
- H バックスペース
- I タブ
- K 行末まで削除
- M 改行
- N カーソル下
- P カーソル上
などと設定してみましょう。Ctrlキー(キートップの表示はCapsLockかもしれません。)とFを同時に押すとカーソルが右に動きましたでしょうか。
Emacsライクなキーボード入力環境で、文字入力を快適にしてくださいね。
なお、左手小指の酷使には十分ご注意ください。